法事・年回忌法要
法事
法事は故人を偲び、自分自身のいのちを見つめる
浄土真宗では供養という言葉は使いません。
なぜなら法事というのは、私たちが亡くなった方に何かをしてあげるのではなく、
故人を偲び、故人の人生を思い返すことによって、
故人と縁ある、自分自身のいのちについて考える機会を
故人に与えられたのだと考えるからです。
むしろ供養されているのは、この私なのです。
有縁の人の死を通じて、はじめて本気で合掌させられた私…。
今、生きていることの尊さをしみじみ思わせられた私…。
そして実際にあたたかいいのちをいただいている私…。
供養はおろか、いつも無限に私を思い、私を願ってくださる亡き人の前では、ただただお礼を申すだけで精一杯の私です。
中陰(四十九日)とは
「中陰」は、亡くなられた日から数えて四十九日間のことです。
この間、七日ごとに勤める法事を「中陰法要」(七日のお参り)といいます。
初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日となり、
七七日が四十九日(満中陰)になります。
七日ごとの仏事は、先立って行った人に教えられていく期間であり、
亡き人に励まされ、願われて生きていくことを確認する日々でありたいと思います。
種類 | 亡くなられた日から数えた日にち |
初七日(しょなぬか) | 七日目 |
二七日(ふたなぬか) | 十四日目 |
三七日(みなぬか) | 二十一日目 |
四七日(よなぬか) | 二十八日目 |
五七日(いつなぬか) | 三十五日目 |
六七日(むなぬか) | 四十二日目 |
七七日(なななぬか) | 四十九日目 |
百カ日(ひゃっかにち) | 百日目 |
※「しょなぬか」などの読み方は、地方によって違う場合があります。
年回忌法要について
一年目にあたる命日に一周忌、二年目には三回忌が行われます。
年回忌法要は、月日とともに薄らいでゆく悲しみの中、
亡き人を通して仏法に出会えたそのよろこびを確かめ合う大切な行事です。
年回忌について(令和元年)
種類 | 亡くなられた年 |
一回忌 | 平成30年(2018) |
三回忌 | 平成29年(2017) |
七回忌 | 平成25年(2013) |
十三回忌 | 平成19年(2007) |
十七回忌 | 平成15年(2003) |
二十三回忌 | 平成9年(1997) |
二十七回忌 | 平成5年(1993) |
三十三回忌 | 昭和62年(1987) |
五十回忌 | 昭和45年(1970) |